トミーウォーカーのPBW、TW3『エンドブレイカー!』のPCソオラ・ウォクス(c06146)、フラウゲイル・セタ(c19574)に よる手記的な何か。更新不定期。日記と言うよりは、気が向いた時に気の向いた事を書き殴る。そういう場所。
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どうして、何で。
まるでそれしか知らない様に、心は同じ言葉を繰り返す。
それなのに喉から音が零れる事は無い。声を失くしたかの様に、只々掠れた息の音がするだけで。
けれど、例え喉を震わす事が叶っても、貴方はもう答えない。
貴方はもう二度と、答えない。
身動ぎ一つしない身体を抱き締める。次第に失われてく熱を少しでも保とうとする様に。或いは、僅かな彼女の残滓に縋る様に。
知らず力が籠る腕に、けれど貴方は、もう応える事もない。
どうして、どうして。
貴方を守る事が叶うなら、俺は何も要らなかったのに。
それが叶うなら、この腕を、足を捧げたって構わなかった。
例えその姿が見れなくなるとしても、貴方を救えるなら視界を失うのだって怖くない。この眼とて捨ててしまえた。
声を、音を失くしても、何者にも触れる事が叶わなくなったって良い。
身体全部を捧げる事さえも、貴方の為なら厭わなかった。
必要ならこの命だって、捧げてみせたのに。
けれど、ああ、分かっている。
そんなことをしても貴方は、帰らない。
何をしても、何を捧げても、何を願っても、返らない。還らない。
貴方はもう、かえらないんだ。
音にならない言葉が只管に積み重なり、やがて満ちて溢れ、零れ落ちた。
頬を伝う熱。
ああ、自分にも流せるものが有ったのかと。漠然とそんな事を思った。
雫は次から次へと止めどなく溢れてくる。
いっそ全部流れて仕舞えば良い。乾いて二度と溢れる事が無い程に。
だって、どうせ貴方以外の為に流す事なんて無い。
流れて仕舞え。乾いて終え。一滴も残さずに、乾いてしまえ。
全部全部流し尽くして、そうしていっそ枯れてしまえれば良かったのに。
まるでそれしか知らない様に、心は同じ言葉を繰り返す。
それなのに喉から音が零れる事は無い。声を失くしたかの様に、只々掠れた息の音がするだけで。
けれど、例え喉を震わす事が叶っても、貴方はもう答えない。
貴方はもう二度と、答えない。
身動ぎ一つしない身体を抱き締める。次第に失われてく熱を少しでも保とうとする様に。或いは、僅かな彼女の残滓に縋る様に。
知らず力が籠る腕に、けれど貴方は、もう応える事もない。
どうして、どうして。
貴方を守る事が叶うなら、俺は何も要らなかったのに。
それが叶うなら、この腕を、足を捧げたって構わなかった。
例えその姿が見れなくなるとしても、貴方を救えるなら視界を失うのだって怖くない。この眼とて捨ててしまえた。
声を、音を失くしても、何者にも触れる事が叶わなくなったって良い。
身体全部を捧げる事さえも、貴方の為なら厭わなかった。
必要ならこの命だって、捧げてみせたのに。
けれど、ああ、分かっている。
そんなことをしても貴方は、帰らない。
何をしても、何を捧げても、何を願っても、返らない。還らない。
貴方はもう、かえらないんだ。
音にならない言葉が只管に積み重なり、やがて満ちて溢れ、零れ落ちた。
頬を伝う熱。
ああ、自分にも流せるものが有ったのかと。漠然とそんな事を思った。
雫は次から次へと止めどなく溢れてくる。
いっそ全部流れて仕舞えば良い。乾いて二度と溢れる事が無い程に。
だって、どうせ貴方以外の為に流す事なんて無い。
流れて仕舞え。乾いて終え。一滴も残さずに、乾いてしまえ。
全部全部流し尽くして、そうしていっそ枯れてしまえれば良かったのに。
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うっかりロスタイムやけど、400字で仮追記にて!
も少し詰め直すかもやけど、大きくは変えへんと思う。
万一認識違い等あれば指摘貰えると助かる感じ!
1:20
ちょい修正。指摘等々ありがとな!
ほぼ最終稿。問題なければこのまま行くでー。
も少し詰め直すかもやけど、大きくは変えへんと思う。
万一認識違い等あれば指摘貰えると助かる感じ!
1:20
ちょい修正。指摘等々ありがとな!
ほぼ最終稿。問題なければこのまま行くでー。
ざわり風が鳴く。釣られて砂が鳴く、泣く。
音と言う音を攫う様に、ざぁと砂が舞い踊る。
その中に微かに混ぜた、或いは潜ませた、
ざくり。
砂を踏む音。
主を待ちきれないかの様に、天幕がばさりとはためいて、
ざくり、ざくり。
砂を鳴らして、鳴かせて、足音は一歩ずつその場所へ。
帰り着くまでもう幾許。
音と言う音を攫う様に、ざぁと砂が舞い踊る。
その中に微かに混ぜた、或いは潜ませた、
ざくり。
砂を踏む音。
主を待ちきれないかの様に、天幕がばさりとはためいて、
ざくり、ざくり。
砂を鳴らして、鳴かせて、足音は一歩ずつその場所へ。
帰り着くまでもう幾許。
からり乾いた風が吹く。
砂の色に埋もれた石畳と、積み上げられた壁。
空は天井。薄らいだドロースピカは昼間でも鈍い光しか零さない。
その光に照らされた背中。自分より頭一つ分程高い背丈。
振り返った顔がからりと笑う。
日に焼けた肌は自分とも大差ない色だったけれど、青くはきはきとした眼は全然似ていなかった。
それでも自分が兄だと、彼は何度もそう言った。血の繋がりも何もないけど、見つけたのも面倒見たのも自分だから、と。
―大人になるとさ、名前だけじゃ不便なんだよ。
大人の世の中ってのはややこしーんだよ。子供染みた顔の、子供が胸を張る。
それでも彼は自分より幾つか、恐らく2、3は年上なのだけれど。
―なぁ、セタってのはどうだ?フラウゲイル・セタ。行けるって!
音は別に良いけれど、意味はと問うたら、無い!とあっさり返された。
曰く風の音がそう聞こえたから。事も無げにそう言った。
いい加減な奴だと思った。それでもその頃、何かと気にかけ面倒を見てくれたのは彼だったから。
感謝はしていた、と思う。
やがて世話をして貰わずとも済む様になれば、ケチな盗みに下手な狩り。何かと肩を並べる様になって。
彼との関係は、兄弟と言うよりはもっと違う何かが当てはまる気がした。
その当てはまるものが何かは、思い当たらなかったのだけれど。
あの、さ。
珍しく彼が口籠る。落ち着かずそわそわした様子もらしくなかった。
視線をうろうろとさ迷わせて、幾許か。意を決した様に彼は口を開いた。
―親方にさ、拾って貰う事になったんだ。家族にしてくれるって。
自分より適応力のある彼がやがて職人の家で仕事を貰う様になったらしい事は知っていた。
向こうも随分気に入ったらしく、時折住み込みで技術を教わっていた事も。
けれど、家族に。それは詰まる所―
ごめん、と彼が告げた。その言葉の意味は嫌でも分かった。
返す言葉が出てこない。掛ける言葉が見つからない。
―…でも。でもさ、たまに会いにくるから!
またここに来るから。おいしい物を持ってくるよ、それから何かお土産も…
取り繕う様に彼が続ける。けれど、何も耳に入らなかった。
そう言って何人が此処を出た。そう言って此処に来た奴がどれだけいた。
例え最初は訪れても、直ぐに居なくなったじゃないか。皆、皆。
そうやって皆――嘘を吐いたじゃないか。
あんたもそうなのか。裏切るのか。 違う。離れていくのか。
背を向けて駆けだす。追いかける足音を振り切る様に、只ひたすら駆ける。
走って、走って、気付けば聞こえたのは砂の音だけ。
ああ、俺は一人なんだ。結局、最初から一人だったんだ。
違う。嗚呼、本当は、分かっている。
皆が俺を置いて行ったんじゃない。
俺が只、誰も、何も追いかけなかっただけの事。
一人は嫌だと思う癖、言葉にも行動にもそれを示せなくて。
振り払い続けた、その結果。
砂の色に埋もれた石畳と、積み上げられた壁。
空は天井。薄らいだドロースピカは昼間でも鈍い光しか零さない。
その光に照らされた背中。自分より頭一つ分程高い背丈。
振り返った顔がからりと笑う。
日に焼けた肌は自分とも大差ない色だったけれど、青くはきはきとした眼は全然似ていなかった。
それでも自分が兄だと、彼は何度もそう言った。血の繋がりも何もないけど、見つけたのも面倒見たのも自分だから、と。
―大人になるとさ、名前だけじゃ不便なんだよ。
大人の世の中ってのはややこしーんだよ。子供染みた顔の、子供が胸を張る。
それでも彼は自分より幾つか、恐らく2、3は年上なのだけれど。
―なぁ、セタってのはどうだ?フラウゲイル・セタ。行けるって!
音は別に良いけれど、意味はと問うたら、無い!とあっさり返された。
曰く風の音がそう聞こえたから。事も無げにそう言った。
いい加減な奴だと思った。それでもその頃、何かと気にかけ面倒を見てくれたのは彼だったから。
感謝はしていた、と思う。
やがて世話をして貰わずとも済む様になれば、ケチな盗みに下手な狩り。何かと肩を並べる様になって。
彼との関係は、兄弟と言うよりはもっと違う何かが当てはまる気がした。
その当てはまるものが何かは、思い当たらなかったのだけれど。
あの、さ。
珍しく彼が口籠る。落ち着かずそわそわした様子もらしくなかった。
視線をうろうろとさ迷わせて、幾許か。意を決した様に彼は口を開いた。
―親方にさ、拾って貰う事になったんだ。家族にしてくれるって。
自分より適応力のある彼がやがて職人の家で仕事を貰う様になったらしい事は知っていた。
向こうも随分気に入ったらしく、時折住み込みで技術を教わっていた事も。
けれど、家族に。それは詰まる所―
ごめん、と彼が告げた。その言葉の意味は嫌でも分かった。
返す言葉が出てこない。掛ける言葉が見つからない。
―…でも。でもさ、たまに会いにくるから!
またここに来るから。おいしい物を持ってくるよ、それから何かお土産も…
取り繕う様に彼が続ける。けれど、何も耳に入らなかった。
そう言って何人が此処を出た。そう言って此処に来た奴がどれだけいた。
例え最初は訪れても、直ぐに居なくなったじゃないか。皆、皆。
そうやって皆――嘘を吐いたじゃないか。
あんたもそうなのか。裏切るのか。 違う。離れていくのか。
背を向けて駆けだす。追いかける足音を振り切る様に、只ひたすら駆ける。
走って、走って、気付けば聞こえたのは砂の音だけ。
ああ、俺は一人なんだ。結局、最初から一人だったんだ。
違う。嗚呼、本当は、分かっている。
皆が俺を置いて行ったんじゃない。
俺が只、誰も、何も追いかけなかっただけの事。
一人は嫌だと思う癖、言葉にも行動にもそれを示せなくて。
振り払い続けた、その結果。
―駄目よ。…駄目。
だって、それ以上は貴方が、もう。
途切れ途切れの声。頽れそうな身体を気力で支える彼女を、けれど背に庇って前へと踏み出す。
どうか、私なんかを守る為にその命を懸けないで。
守護者としての力と引き換えに交わした約束、誓い。
けしてあの時、生半可な気持ちで頷いたわけでは無かった。
けれど、無理だよ。無理だ。
だって、俺は、
あんたを失いたくない。
初めて愛したんだ。
その温かさに触れていたいと思ったんだ。
離れたくない。
失くしたくない。
だから、
守りたいんだ。
死なせたくない。
奪われたくない。
全てを懸けても。俺の全てと、命と引き換えてでも。
守らないと、いけないんだ。
だって、あんたが居ない世界なんて、無いのと何も変わらない。
嗚呼、なのに。
どうして。
どうして、貴方が…俺の前に。どうして、赤い、嫌だ、こんな――
俺は、守れなかったんだ。
貴方を、
守れなかったんだ。
だって、それ以上は貴方が、もう。
途切れ途切れの声。頽れそうな身体を気力で支える彼女を、けれど背に庇って前へと踏み出す。
どうか、私なんかを守る為にその命を懸けないで。
守護者としての力と引き換えに交わした約束、誓い。
けしてあの時、生半可な気持ちで頷いたわけでは無かった。
けれど、無理だよ。無理だ。
だって、俺は、
あんたを失いたくない。
初めて愛したんだ。
その温かさに触れていたいと思ったんだ。
離れたくない。
失くしたくない。
だから、
守りたいんだ。
死なせたくない。
奪われたくない。
全てを懸けても。俺の全てと、命と引き換えてでも。
守らないと、いけないんだ。
だって、あんたが居ない世界なんて、無いのと何も変わらない。
嗚呼、なのに。
どうして。
どうして、貴方が…俺の前に。どうして、赤い、嫌だ、こんな――
俺は、守れなかったんだ。
貴方を、
守れなかったんだ。